オバマ大統領が選挙のときにソーシャルメディアを活用したことが、勝因の一つとよく言われていました。支持者の獲得や活動資金の収集に大きく貢献したとのこと。
そんなオバマ政権のソーシャルメディア活用がようやく本腰を入れてきたようだ、という記事がBrian Solis氏のブログに投稿されていました。「国民の声を聞く最良ツールとしてソーシャルメディアが活用されつつあり、ホワイトハウスがその動きを始めた」のだそうです。
A Social Democracy: The White House learns to listen
http://www.briansolis.com/2011/06/a-social-democracy-the-white-house-learns-to-listen/
その記事の中で、ホワイトハウス公式のブログエントリーを紹介していて、掲載されている調査結果が引用されています。調査は、FacebookとTwitter経由で行なわれ、ホワイトハウスの公式FacebookページおよびTwitterアカウントについて回答を得たものと思われます。サンプリング方法なども含めて、これはマーケティング科学的な成果ではなく、あくまでもホワイトハウスアカウントをフォローしている人たちの回答であるので、「声を直接聞くことができたことが成果だ」とも明記されています。回答者の声をFeedbackと呼んでます。
What Our Facebook Fans and Twitter Followers Told Us
http://www.whitehouse.gov/blog/2011/06/10/what-our-facebook-fans-and-twitter-followers-told-us
さて、このブログエントリーからいくつか気になる数字を拾ってみました。
- Facebook経由での調査で回答者の50%が50歳以上、35%が35から49歳。Twitter経由だと50以上は32%。
- 回答者の93%がWHのツイートを最低週に一度は読んでいる。62%がWHのFBページを週に1回は閲覧している。
- 回答者の78%が過去にWHのFB投稿をシェアしたことがある。一方58%がWHのツイートを過去にReTweetしたことがある。
また、寄せられたコメントも少し紹介されています。
Facebookや他のソーシャルメディアを使い始めてくれてありがとう。そろそろ政府もインターネットがどれくらい利用されているのかをちゃんと認識する頃だと思う。こういう形でホワイトハウスが公開されていくのはとてもよいことだと思う。
Facebook上にできた仮想の公会堂がとても気に入ったよ。
こうした形式張らない舞台裏の様子がわかるのがよい。自分たちの国を引っ張っていってくれている素晴らしい人たちや家族がいることがわかる。
素晴らしい取り組みだと思う。(オバマ)政権がソーシャルメディアの特性をうまく活かして、こうやって市民とやり取りを行ない、より透明性を実践していることがわかってよかった。
日本でも政府や省庁、自治体によるFacebookやTwitterの活用が進んでいます。こうやって私たちが社会につながっていくことができるしくみが、まさに「ソーシャル」なのでしょう。
先日、さとなおさん(@satonao210)が「社会の窓」のことをツイートされていたのをお見かけしたとき、Twitterはまさに社会の窓だろうと思ったのでした。この「社会の窓」というフレーズの語源自体はラジオ番組のタイトルで、社会の裏側を開くの意からきているそうですが、文字面通りにとると、ソーシャルメディアの役割は社会の窓なのだと思います。
コメント
Newly blogged: : 米国ホワイトハウスのソーシャルメディア利用に関する調査結果 http://bit.ly/koB9M1