ビジネス用のメールアドレスの管理を、プラットフォーム依存しないですむようになるよう、レンタルサーバ環境からGoogle Appsに切り替えようとしていたのですが、
- レンタルサーバのDNSの縛りでそもそも使えない
- 無償版だとメールの保存期間が30日しかないようだ
というのがネックになってそのままになっていたのですが、SSLなどの他の要因もあってレンタルサーバを切り替えることにしたことから、DNSの呪縛から逃れられるようになりました。それにあわせて、さっそくGoogle Appsに切り替えてみました。(呪縛については、最後に記述しておきます)
各アプリケーションの設定画面がありますが、メールの設定画面は下のようなものです。
その中に「メールの保存」という項目があり、気になっていた「30日より古いメッセージを自動的に削除します」がありました。この項目内容を変更する方法が無償版にはありません。ヘルプにも有償版でしか設定できない、とあります。
この「設定できない」の意味は、どうやら「設定変更ができず、30日で削除される」ということではなく、「メールの保存量をユーザごとに設定する」という機能が使えない、ということのようです。従って無償版では25GBがいっぱいになるまで使えるということになります。
実はGoogle Apps無償版の登録を8月上旬に行なったのですが、必要なDNS設定ができないことがわかり、そのままにしていたのでした。今回、DNS設定変更をできるようになりましたので、10月に入ってメール設定(MXレコードなど)を行なったのですが、8月上旬に届いていたGmailチームからのメールがちゃんと残っておりました。
さて、DNSの呪縛なのですが、レンタルサーバとしてお名前VPSを利用していました。ドメインは以前から利用していたお名前.comで管理していたのですが、この2つの同時利用の場合、お名前VPSで使うDNSサーバはサービス指定のものとなり、ユーザ側が自由にレコードを変更したり追加できない仕様になっていました。サブドメインの追記も、管理サイトで行ない、それに準じてシステムがレコード追記をしています。
したがって、MXレコードをGoogle Appsに向けるということができませんでした。
結局、レンタルサーバを別サービスに移管し、ドメイン管理だけをお名前.comにすることで、レコード設定を自在にコントロールできるようになりました。