iOS上の連絡先データがiCloud設定後に無くなってしまったら

iOS5のリリースに引き続き、予定通りiPhone4Sが発売されました。私のところも家族が機種変更でiPhone4Sを入手し、さっそく使い始めました。

入手した翌日になって、新規メールを送信しようとして、送信先を設定しようとするとアドレス帳が空っぽになっており、慌てて「連絡先」を開くと同じく空っぽになっていました。アプリやメールログ、設定などがちゃんと残っていたので何も疑わずそのまま使っていたのですが、なぜかアドレス帳だけはキレイに一掃されていました。

3GSからの機種変更だったので、既に初期化していた3GSに、最終のバックアップから復元させるとちゃんとアドレスデータがあります。無くなったわけではなかったので一安心だったのですが、しばらくすると4Sの連絡先に全データが表示されるようになりました。なぜ最初は見えてなかったのか、その後見えるようになったのかは不明のままですが、どうもiCloudが関係しているように思います。

  • 3GSのiCloudはすべてOFFにしていた
  • 4SのiCloudは連絡先やブックマークなど、いくつかをONにした

という状態でした。iCloudにて項目をONにする際に「iCloudと統合します」といったメッセージが出るのですが、このときにデバイス上のデータをiCloudにアップした後、いったんデバイス上のデータを一掃しているのかもしれません。そしてiCloudからデータ同期でアドレスデータをダウンロードしたのだと考えています。

似た現象が自分のiPod touchでも起きました。

せっかくのiCloudなので、iPod touchのアドレス帳を他のiOSデバイスとの同期をとるようにしようと、iOS5アップデート直後はすべての項目をOFFにしていたのを連絡先などをONにしてみました。

その後、試しにFaceTimeをやってみようと接続先を呼び出したところ、連絡先が真っ白に。

iPhone4Sのときと同じだと思い、連絡先を確認するとやはり登録件数がゼロになっていました。

そこで、iCloudの設定で連絡先を一度OFFにし、iPod touch上のデータを削除するかどうかを聞かれるのですが、すでにデータがないので「そのまま」を選択し、続いてONにしてみました。その数分後には、連絡先にもともとあったデータがすべて登録されていました。

iCloudを操作して連絡先データが無くなったときは、慌てず一度連絡先の同期設定をOFFにして、再度ONにすると、データが復元されるようです。すべての環境や条件で試したわけではありませんので、もしデータがなくなり、他に方法が思いつかない、というときの参考になりましたら。