Facebookページを作成するときは、個人としてFacebookに登録した上で、そのアカウントから行なうことで、そのFacebookページの管理者にもなります。あとで管理者を自分の友人リストから追加したり、管理権限を委譲することもできます。
Facebookページを作成する目的は、個人ではなく組織やブランドとしてさまざまなコンテンツをオンラインで提供し、多くの人にシェアしてもらうことです。もちろん、シェアだけに限らず「いいね」やコメントをもらうことで、そのアクションがFacebook上のソーシャルグラフに流れていくことも重要なポイントになります。
特にコメントの場合は、いいねやシェアと異なりインタラクション(やりとり)が発生します。Facebookページ管理者としては、もらったコメントに対して返信したくなります。質問などの場合はなおさら、返信しないといけません。このコメントのやり取りを行なうときに、その内容やコンテクストによっては、返信する人が「Facebookページ」ではなく関わっている「個人」として投稿した方が好ましいケースもあります。
たとえば飲食店の場合、調理や食材に関するものはシェフや調理スタッフが、接客や広報などに関することはホールマネジャーやオーナーが返信することで、そのコミュニケーションはとてもパーソナルなものになり、やり取りに関わった人はもちろん、そのFacebookページのファンなど第3者からみても心地よいものになります。
こうした返信したくなる個人アカウントは、多くの場合そのFacebookページの管理者になっていることが多く、そのまま返信しようとしても「Faceboookページ」としてコメント投稿されてしまいます。複数の管理者が存在する場合、どの管理者が投稿しても同じ「Facebookページ」という人が回答していることになります。
こうしたパーソナルなコミュニケーションを目指す場合は、Facebookページの設定で投稿する人を誰にするのかを切り替えられるようにします。
Facebookページの「基本設定」に「投稿の設定」があります。デフォルトでは「ページとして投稿する」にチェックが入っており、新規投稿やコメントなどすべてのアクションはFacebookページとして行なわれます。
Facebookページの右カラムに個人に切り替えるリンクがあるのですが、切り替えても上記の設定にチェックが入っているとやはりあくまでもFacebookページとして投稿するモードのままです。
そこで、「投稿の設定」で常にFacebookページとしての投稿チェックを外します。この設定を外すと、自分が管理者になっているFacebookページにアクセスし、投稿するときは「個人」になります。いま自分が誰のモード(個人なのかFacebookページなのか)を確認するには、自分のウォールでコメント欄をクリックし、コメント入力モードにしてアイコンを表示させます。
個人モードとしてFacebookページにアクセスしても管理者であればインサイトデータ(リーチ数など)も表示されています。
Facebookページとしての投稿モード
この設定の上で、Facebookページとしてウォールへの新規投稿やコメントするには、Facebookページという「個人」になるように切り替えます。切り替える方法は2つあり、
- 上部グローバルナビゲーションにあるプルダウンでFacebookページを選択する
- Facebookページ右カラムにある「(Facebookページ名)として利用」リンクをクリックする
のいずれかです。
Facebookページとして投稿するモードかどうかの確認は、同じくコメント入力モードにすることでわかります。
この「Facebookページ」という個人のようなモードは、Facebookページを離れてもそのまま「Facebookページ」としての人格でFacebook内を閲覧するようになります。
たとえば、OfficeTO Inc.というページで私個人のタイムラインにアクセスすることもできます。Facebookページとしてのコメント投稿や「いいね」はできないけれど、シェア(FacebookページのウォールにFacebookページとしてシェア投稿)することができます。
この切り替え機能をうまくつかうと、Facebookページの運営スタイルの幅がぐっと広がりますね。