Facebookは新しい機能がいつのまにか追加されていることがよくあります。自分がどこにいるのか(またはいたのか)というロケーション情報の共有ができる「チェックイン」は、Status Updateや写真などに追加して投稿できるほか、特にモバイルアプリからお店などに「チェックイン」することで自分の友人たちに通知することができます。2012年5月時点のモバイルアプリでは「付近の情報」というメニューになっています。
すでにFacebookページを開設している飲食店は多いのですが、このチェックインの機能はFacebookページ(以前はファンページとも呼ばれていた)よりも後に整備され、モバイルアプリでも使われるようになったこともあり、既存のFacebookページと連携できていないケースがほとんどです。せっかくなので、このチェックイン情報を既存のFacebookページに追加できればよいのですが、現時点でFacebookページをスポットにする方法はみつかりませんでした。
なぜスポットページをFacebookページにしたいのか
オーナーが不在で何も更新されていないスポットはこんな表示になっています。
モバイルユーザによるチェックインが行なわれると、そのユーザのアクティビティとしてフィードに配信され、それがそのユーザの友達のニュースフィードに表示されます。そのチェックイン先が気になった友人たちがアクセスするのがスポットのFacebookページで、どんな場所でどこにあるのかといったことを知ってもらうことができます。
スポットのオーナーであれば、スポットのFacebookページのウォールに最新情報を投稿したり、使えるクレジットカードや営業時間を掲載することができます。
つまり、スポットに関わってくれた方による発信コンテンツとそのトラフィックを集約する場であり、ソーシャルグラフによってアクセスしてくれたFacebookユーザたちにスポットの情報を発信できる場でもあります。
また、スポットはチェックインだけでなく、通常のStatus Updateや写真の投稿でもタグ付け先として利用できるので、モバイルユーザだけでなくPCユーザにも利用してもらえる可能性があります。
スポットページを既存のFacebookページに統合するには
チェックインで使われるスポットページは、オーナーであることを申請することで、個人のFacebookアカウントに紐付けることができます。
このオーナー申請が通れば、このスポットページを公式Facebookページとして更新すればよいのですが、既に開設しているFacebookページがあり、いいねも多く付いている場合はそちらにスポット情報を追加したいところです。この既存のFacebookページに統合する手順というのが、公式のヘルプなどにドンピシャで説明されていないのですが、手続きを順に踏んでいくことでようやく成功しました。
フローは下記の通りです。
オーナー申請の承認にはすこし時間がかかります。機械的にすぐに、ということではなく、確認作業をしているようです。完了するとFacebookからメールが届きます。
承認されたら、そのスポットページから新たにFacebookページを作成します。既存のFacebookページを作ったのと同じように作ります。気をつけないといけないのは、ページ名と登録住所を同じものにする必要があります。これはFacebook側が「同じページがある=統合する必要がある」という認識するように促すためです。
同じことに関するFacebookページを2つ持っているのですが、ページを統合できますか。
新しいFacebookページを作成してしばらくすると、既存のFacebookページの管理ページにある「リソース」セクションに「重複しているページを統合」というメニューが現れます。
ここから統合の申請を行なうと、すぐに統合されて既存Facebookページにスポット情報も見られるようになります。
以上、既存のスポットページを既存のFacebookページに統合する手順でした。スポットページの変わった機能としては、営業時間をちゃんと入力するとFacebookページにアクセスしたときにその店が営業中かどうかが表示されるようになります。下記のスクリーンショットは営業時間前のときのものです。また、右のタブメニューには地図も自動的に追加されます。