タイムラプスからハイパーラプス、そして誰でもラプス

少し前から私の周りでタイムラプスの映像を見かけるようになりました。Facebookにタイムラプス部というグループがあり、公開グループのためつながっている友人たちの投稿動画やコメントが私のフィードに配信されていました。

タイムラプスは、以前からカメラの世界で確立された映像プレゼンテーションの手法で、インターバル撮影した写真を繋いで動画にすることで、実際には気づかなかったり見えていない現象や風景になります。

このタイムラプス、自分で撮ってみると、出来上がる映像が普段見えていないことに由来する楽しさとは別の、さまざまな気づきや活用アイディアを他のタイムラプサーたちとワイワイできるところに不思議な魅力があります。

撮影だけでも素材選びに加えて

1)インターバルは?
2)露出、シャッタースピードは?
3)動画にするときのフレーム数は?
4)撮影時のフィルタは?

などの組み合わせ方で異なる作品になっていきます。

手法としては使い古されたと思われがちなタイムラプスですが、まったく新しい映像手法にも見える映像を作っている方がいらっしゃいました。現在、上海在住のRob Whitworth氏です。

全く新しい、というのは語弊があるのかもしれませんが、とにかく見たことのないタイムラプス映像です。今日時点の最新作品はベトナムに開店したマクドナルドの紹介映像です。

McDonald’s Ho Chi Minh City, Vietnam

2014/7/18追記

残念ながら、彼のサイトからは削除されてしまったようです。Vimeoサイト上でも見つけられずですが、マクドナルド公式YouTubeチャンネルに同じ素材を使っているタイムラプス映像がありました。

https://www.youtube.com/watch?v=NYNtuemhu5A

(追記ここまで)

http://www.robwhitworth.co.uk/Portfolio.html

同じページにはスペイン・バルセロナの映像作品もあります。これはカタルーニャ州政府の観光推進事業を請け負う団体(The Catalan Tourist Board)からの依頼で制作されたとのことで、他の4組の制作グループとともに紹介されています。

BlogTrip 2014: Catalonia // Trailer on Vimeo
http://vimeo.com/99514266

説明には、

7日間に5名の国内外の映像制作者がそれぞれ異なる手法を用いてカタルーニャで撮影された作品である。

とあり、Rob Whitworth氏も7日間で撮影を敢行したものと思われます。

  • Aleksandr Kravtsov (Timelapse)
  • Rob Whitworth (Hyperlapse)
  • Pau Garcia (Tilt Shift)
  • Albert & Dennis (Aeroshots)
  • Trevor S. Hawkins (Lifestyle)

Robの作品「Barcelona GO!」を見ると、彼が自身の撮影技術を「Hyperlapse」と名付けてタイムラプスとは分けている理由がきっとわかります。

Barcelona GO! from Rob Whitworth on Vimeo.

他の4作品を含めた、カタルーニャプロモーション動画はこちらで。
Catalunya Experience’s Appearances on Vimeo
http://vimeo.com/catalunyaexperience/videos/appears/sort:date

タイムラプス、本来ならインターバル撮影した画像をパソコンなどで加工する訳ですが、デジカメ本体にその機能(というか撮影モード)を持っているものもあります。我が家はタイムラプス部に触発され、そのタイプのコンパクトデジタルカメラを購入しました。

CASIO EXILIM デジタルカメラ 1,600万画素 イエロー EX-ZR1100YW
http://amzn.to/1lpG2M0

プロユースではあり得ないカラーバリエーションで迷わずイエローをチョイス。

iPhoneやAndroidなどのスマートフォンのアプリにも結構あり、気軽にタイムラプス映像を制作することができます。

この流れを見てだと思いますが、iOS8の標準カメラアプリにタイムラプスモードが追加されます。これから多くの方がタイムラプスを自分で撮影して楽しめるようになり、また新しい手法や撮影テーマが生まれてくることでしょう。