2 in 1のトンボ付きPDFドキュメントを1ページ区切りのPDFに変更する

小冊子などの見開き印刷の2つ折り&ステープルで止める、中綴じ製本用の印刷データを公開しようとして、トンボ付きだったり表紙1と4が同じページに逆順に並んでいたりしたものがあります。

閲覧者側は、ページ順に見られた方がよいですしトンボはノイズなのでない方がよいと思いますので、これらを修正する方法を探して、言って見れば本家のAdobe Acrobatを使うと比較的簡単に対応できました。

トンボを外す

外すというと「消す」ように見えますが、実際にはトンボの内側(裁断後の冊子紙面サイズ)で区切って外側を落とす(クロップ)するのが自然になると思います。

PDF編集モードに入る

PDF編集モードに入ると、「ページをトリミング」というまさにその通りのメニューがあります。このメニューを選択すると、カーソルが「範囲選択」の十字カーソルになるので、クリック&ドラッグで切り出したいサイズのボックスを描きます。四隅の黒いチップを掴むと選択エリアの拡大縮小が可能です。

トリミング設定ダイアログで確認し、クロップする

この状態でEnterキーを1回叩くまたは選択エリアをダブルクリックすると、設定ダイアログが表示されます。

適用先を「トリミングサイズ」に、複数ページで同じトンボを持つPDFならページ範囲を「すべて」にして、OKをクリックすると選択エリアを残してノイズのないPDFページになります。

2 in 1をシングルページ構成に

同じくクロップを使って、PDF1ページに本文1ページになるように加工します。2ページ分のうち、どちらか1ページを残してクロップします。

「ページを整理」モードで、各ページを複製する

各ページに2ページあるので、複製してそれぞれ一方を削除する準備をします。

「ページを整理」モードに切り替えると、PDF内のページ一覧が表示されます。複製にはMacの場合「Option」キーを押しながら対象のページをドラッグし、隣にドロップします。そのページが複製されます。複数ページある場合は残りのページも同様に横並びにコピーします。

1ページ目を1ページだけにする(ときに一緒に奇数ページすべてを同様に処理する)

PDF編集モードに戻り、再度「ページをトリミング」メニューを選択します。今回はページ1にあたるエリアを選択します。

「トリミングサイズ」「すべて」の範囲、適用先は「奇数ページのみ」に設定する

残したい方のページが2ページ分のうちの1つなら、奇数ページになるはずなので、適用先を全ページ中の奇数ページとして処理を一括で行います。

2ページ目を1ページだけに(今回は「偶数ページのみ」で)

2ページ目は、もともと1ページ目を複製したものです。このページ上にあるページ2だけになるようにクロップします。そのとき、全ページ中の偶数ページを対象として一括処理をします。

上記の例では2ページの原稿が1ページにまとまっているPDFなので複数処理のメリットはないですが、たいていの場合は複数ページだと思いますので、一括処理ができるのはとても効率がよいと思います。

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